日本が誇るアコヤ真珠の魅力

アコヤ真珠は、日本が世界で初めて養殖に成功して以来、世界中で高く評価されてきた、日本を代表する真珠です。四季のある日本の海で育まれたアコヤ真珠は、他の真珠にはない、美しい色合いと上品なテリ(光沢)が魅力です。

アコヤ真珠の品質について

真珠の品質は、その種類にかかわらず、以下の6つの要素で評価されます。

1.巻き(マキ)
「マキ」とは核の表面に形成された真珠層の厚さで、真珠の耐久性という観点から非常に重要な品質要素となります。真珠層の厚さは、その真珠を生み出す母貝の種類によって異なります。アコヤ真珠では、厚さが0.35-0.5ミクロン(1ミクロン=1/100mm)という非常に薄いアラゴナイトと呼ばれる炭酸カルシウムの結晶が1000枚以上積み重なってその真珠層が構成され、こうした構造がアコヤ真珠の耐久性、弾力性、美しさなどの要因となっています。

2.光沢(テリ)
「テリ」とは真珠の輝きですが、それは単なる真珠表面での光の反射だけではなく、真珠内面からの光の作用も関係して、これがアコヤ真珠独特のテリを作り出しています。またテリは真珠の構造と密接な関係があり、「マキ」で述べたようなアラゴナイト結晶の積み重なりが、真珠内面からの光沢を左右します。

3.サイズ
アコヤ真珠のサイズは2~10mmで、ネックレス用としては主に5~8mm、細工用にはオールサイズの真珠が使用されます。9mm以上の大珠で華やかに、あるいは6mm前後の小粒で上品に。シーンやスタイルに合わせて選ぶことができます。

4.形
アコヤ真珠では「真円」に近い形が最も高評価とされますが、ドロップやバロックなどの個性的な形も人気があります。弊社では、美しさを損なうような極端な変形珠(サークル珠など)は使用しておりません。

5.色
アコヤ真珠の色は、ロゼ(ピンク系)、ホワイト、クリーム、ゴールド、ブルーなどさまざまです。黒い真珠は非常に珍しく、ほとんどが色調整を施したものとされています。アコヤ真珠の色は養殖母貝の真珠層の色と大きな関係があるということがいろいろな試験で証明され、良い色を出すためアコヤガイの改良が行われ、その結果、色の良いアコヤ真珠が産出されるようになりました。

6.キズ
天然素材である真珠には、成長の過程で小さなキズが生じることがあります。キズの位置や大きさによって評価が分かれますが、全体の美しさを損なわないものであれば問題なくご使用いただけます。

アコヤ真珠のランクについて

真珠にはダイヤモンドのような世界共通のグレーディング基準が存在しないため、ランクの評価は販売会社ごとに異なります。弊社では、長年にわたり卸売・輸出業を行ってきた実績をもとに、確かな目で選別した上質な真珠のみを取り扱っております。かつては真珠の輸出に際し、公的な検査書による審査が必要でしたが、現在はその制度はなくなり、海外への輸出時には、インボイスに「種類・サイズ・色・穴の種類・重さ・ランク」などを記載しています。国内では明確なグレーディング基準がないため、各社が独自にランクづけを行っています。

弊社では、ランクよりも真珠の本質的な美しさを大切にしておりますが、ご希望があればランク情報もご提供可能です。HP掲載商品以外にも、より上質な真珠をご用意しておりますので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。特に高額商品のご購入に際しては、可能であれば実物をご覧いただくことをおすすめしております。